A LifeWalker's Record(Harf)

なんでもあり?なブロクです。基本的にはおでかけの記録を書いていきます。

桃花台新交通の保存車両を見てきました

 

2020.3.24

田市での生活も残り数日となった本日、前々から気になっていた豊田市某所の桃花台新交通100系111号車を見に行ってみました。

車両の概要はこちらから、路線の概要はこちらからどうぞ。

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ある会社の駐車場の脇に置かれています。見学OKの表示があるので、敷地内ですが車両の見学はできるようです。最近再塗装が行われたらしく、下調べの時からかなりきれいになり、無粋なキャラクターの看板も撤去されたようです。

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外観です。再塗装したばかりということもあり現役時代さながらの様子です。

片側にしかドアがない様子もしっかりと確認できます。

ドアを手で開けて車内に入ることができますが、開閉にかなり力が要ります

現役時代は乗ったことがないので、これが初乗車ですね。

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車内です。こちらもまるで現役時代のような様子です。

ふつうは列車のドアは両側についているものなので、片側にしかないというのはなかなか不思議なものです。おそらくピーチライナーの保存車で車内に入れるのはここだけのはずなので、貴重な体験なのかもしれません。

余談ですが3月のこの時期でも車内はサウナ状態だったので、真夏に来たらどんな風になっているのか…あまり考えたくないです。

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運転台などもそのまま残っています。余談ですが、右の写真の右側にある乗務員扉は外から開けることができました。おそらく内側からも開くはずですが、危険なのでやめておくのが吉でしょう。

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広告や路線図もそのままです。屋台EXPOの広告は2006年のもののようです。

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外に出て台車を覗いたら、台車の銘板がそのまま残っていました。

「ND324(T)」平成2年6月日本車両製造製のもののようです。ゴムタイヤ用で転用もきかないので、おそらくピーチライナーでのみ使われていたものでしょう。

ここで、自宅にある10年ほど前に買った鉄道グッズの中に似たようなものがあることを思い出して見比べてみました。

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結果…似たものどころかそのものでした。

「ND324」平成2年6月製造で、製造番号は90094です。

製造番号から見て、保存されている111号車の一つ後ろの121号車の後部台車に付いていた銘板と推測できます。所有品の出自がわかってなんとなくほっとしました。

さて、何度も「平成2年」という年号が出てきていますが、これは桃花台線の開業の1年前です。翌平成3(1991)年に桃花台線が開業、平成18(2006)年に廃止・100系は全車廃車となっているので、試運転などを含めても実働期間は16年と少しほどです。現在は廃止から14年が経った2020年なので、あと2年で実働期間よりも廃車後のほうが長くなることになります。展示が開始されたのは2008年で、これもあと4年で実働期間を上回ります。何らかの記念車などは実働期間よりも長く展示されることも多いですが、この車両の場合は事情が事情なだけになんだか哀しいような気もします。

しかし、現役を終えてもなお何かしらの形で生きられるということだけで、車両たちにとっては幸運なのかもしれませんね。

 

今回の記事は以上です。